1998-12-19 ArtNo.17723
◆<印度>リライアンス等、IPCLの25%権益に関心
【ニューデリー】Indian Petrochemicals Corporation Ltd(IPCL)取締役会は今月末に会議を開き同社の25%権益の売却を決めた政府決定に関して協議する。
政府は現在IPCLの60%の権益を有し、25%を手放すことにより、持分は35%に縮小する。政府は25%のシェアとともに経営管理権も戦略パートナーに引き渡す計画で、Dow Chemicals、DuPont、Exxonや地元のReliance groupが候補者として噂されている。
消息筋は、地元のリライアンスは当然強い関心を示すものと見ているが、ディスインベストメント委員会は、単一のプレーヤーによる市場独占は回避せねばならないと強調しており、この点がリライアンスに不利に作用する可能性がある。またリライアンスは目下積極的に事業の拡張を進めており、資金面から拘束を受ける恐れもある。
一方、政府が外国企業の参入を認めるとすれば、大手多国籍企業は容易に地元企業を上回る買収価格をオファーできるものと見られる。ディスインベストメント委員会は、事前審査の段階で、原料供給、国債市場へのアクセス、技術移転等の要因も配慮するよう求めている。(ET:12/18)
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