1998-12-19 ArtNo.17716
◆<星>タクラル、中国に新たに電子合弁会社2社設立
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のThakral Corpは中国に新たに電子会社2社を現地パートナーと合弁で設立した。
タクラルが17日発表したところによれば、同社は政府系Shanghai CAV Audio & Video Coと60:40の出資率で登録資本50万人民元(S$9.9万)のShnghai CAV Thakral Home Entertainment Coを設立した。新会社はオーディオ/ビデオ製品、電子製品、コンピューター、通信機器の流通を手がける。
また中国文化省傘下の企業と対等出資で設立した、登録資本3500万人民元のBeijing Wenlu Laser Technology Co Ltdは、北京をベースにオーディオ/ビデオ・カセット・テープ、コンパクト・ディスク、ビデオCD、その他の娯楽ソフトウェアの製造を手がける。
タクラルは1週間前には、北京に光ディスクの流通/販売を手がけるBeijing Dong Fang De Yuan Culture Development Coを設立しており、中国ビジネスはタクラルの営業額の90%を占めている。
タクラルのエイリー・バローディ重役(副CEO)によると、現在中国ビジネスは低迷しており、来年半ばまでこうした状況が持続する見通しだ。中期的見通しは中国政府が有効な景気浮揚策を実行するか否かにかかっている。国内需要は極めて低調で、中国政府が市場の流動性を高め、インフラ支出を拡大するか否かが、今後の動向の鍵になると言う。
タクラルの1998年9月期の半期売上は16.5%減の4億2840万Sドル、純益は31%減の2590万Sドルで、同社は通年の純益も昨年の7040万を下回るものと予想している。(BT:12/18)
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