1998-12-19 ArtNo.17715
◆<星>JTC、来年1月に新たにS$3億起債
【シンガポール】シンガポール最大の地主、ジュロン・タウン公社(JTC)は来年1月に再度3億Sドルを起債する。
JTCが17日明らかにしたところによれば、これは向こう5年間の資金需要を賄う40億Sドル起債計画の一環で、先月末の最初の起債は償還期間7年、クーポン・レート4.75%だったが、次回の償還期間はもう少し長めで、利率も高めになる見通しだ。
前回の3億Sドルの起債では、一般公募された1000万Sドル分は90分で売り切れ、機関投資家向けの2億9000万Sドルには、2.6倍の応募が寄せられた。
賃貸料の割引や売上の縮小でJTCの1998年3月期純営業利益は8億9000万Sドルと、13%の落ち込みを見たが、1998/99年度は30~40%の一層大幅な減益が見込まれる。これは賃貸料免除、ジュロン港の貨物処理量の減少、解約の増加に伴うもの。
一方、外国人駐在員に対する住宅開発局(HDB)中古住宅のリース・スキームは好評を博しているため、今後も年間2000ユニットほどを二次市場で購入する。業界筋によれば現在の市価からすれば、年間3億~4億Sドルが市場に注入されることになり、間接的に民間住宅市場を刺激するものと予想される。何故ならHDB住宅の売り手は、売却資金を民間住宅の購入に当てると見られるため。1997年8月に同スキームが始まって以来、JTCはHDB中古住宅2500ユニット以上を購入したと言う。(ST,BT,LZ:12/18)
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