1998-12-18 ArtNo.17697
◆<星>ASEANサミット、3声明発表し閉幕
【ハノイ】ASEAN加盟9カ国は16日、ハノイ宣言、ハノイ行動計画、いわゆる果断な措置宣言(前項参照)から成る3声明を発表し、第6回首脳会議の幕を閉じた。
ASEAN加盟国が運命共同体として一致協力し、経済金融改革を推進することを誓ったハノイ宣言はまた、先進国と途上国から成るG22会議の場で国際金融制度問題を協議することを提案している。同宣言は、さらに経済危機に直面する諸国に対する日本の援助計画を歓迎、早急に計画が実行されるよう希望を表明した。
昨年末のクアラルンプルにおけるASEAN非公式サミットの席で提起された“ASEANビジョン2020”の実現を目指すハノイ行動計画は、金融制度の補強、国際基準に基づく金融制度の導入(2003年まで)、域内諸国の金融制度の統一化、金融情報の交流促進、域内資本市場の育成等の目標を掲げ、これら全てを1999~2004年の間に実現することを謳っている。ゴー・チョクトン首相は以上の行動計画が仮に半分でも達成できたなら、大きな成果とコメントした。
行動計画は経済問題だけでなく、情報技術(IT)の基礎確立、人材訓練、環境保護、経済危機に伴う社会不安に対処する社会的安全ネット等の問題も提起、加盟国間や加盟国と非加盟国の間で発生した領土紛争は国際法に準じて解決することも付言している。
第6回ASEAN首脳会議はこの日午前に閉幕、ASEAN首脳らは引き続いて日本、中国、韓国の首脳との拡大会議に臨んだ。(LZ,ST,BT:12/17)
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