SEAnews 1998-12-17 ArtNo.17684

【シンガポール】シンガポール金融管理局(MAS)は資産管理、債券、株式、保険、ファイナンシャル・トレジャリー・センターの5領域をシンガポール金融産業のニッチとして振興していく。
ＭＡＳ金融部門振興部(FSPD)が15日に催した報告会の席上明らかにしたところによると、シンガポールで管理される資産は一昨年は30％以上の成長を見たが、昨年は1250億前後で横這い状態となった。これは主に最近のアジア経済危機で資産価値が域内全体を通じて下降したため。
ＭＡＳは地元ファンド・マネージャー育成のための新政策を近く発表するが、地元企業の育成と同時に多角的サービスを展開するスーパーマーケット・バンクの誘致も目指している。ＭＡＳはまた金融サービス市場における約120件のプロジェクトも準備、向こう3年間に実行に移す。
シンガポールの金融サービスは国内総生産(GDP)に11％貢献、香港と同レベルだが、ルクセンブルグの16％にはまだ及ばないと言う。(ST:12/16)