1998-12-14 ArtNo.17641
◆<馬>首相、Mドル・レート調整の可能性否定
【クアラルンプル】マハティール首相は12日、1米ドル=3.80Mドルの固定相場を長期間変更する考えのないことを再確認し、「もしマレーシア政府がMドル・レートに調整を加えることを準備していると言う者があるとすれば、そう言う者は海にでも落ちたらいい」と語った。
ロイター社が報じるところによれば、一部の者は、域内通貨、特にインドネシアのルピア、韓国のウォン、タイのバーツの対米ドル相場が上昇する中で、マレーシアも1米ドル=3.80Mドルのレートを上方修正する可能性が有ると予想する反面、他の者はMドルは1米ドル=4.20Mドルまで下降すると予想している。
マハティール首相は“ホーム・オーナーシップ”キャンペーンの開幕式の席上、こうした巷間の噂に触れて、「マレーシアは既にMドル相場を安定させることに成功、今では誰もがMドルの価値を認めている。このためMドル相場に変更を加える考えはない」と指摘した。
マハティール首相は前日には香港やシンガポール拠点のファンド・マネージャー13人と会談しており、同会談に出席した者によると、首相は当面通貨統制政策を維持するが、幾つかの措置に微調整を加える考えを明らかにした。しかし具体的な内容は語らなかったと言う。(ST,BT,LZ:12/12,13)
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