SEAnews 1995-05-29 ArtNo.1762

【シンガポール】ＮＥＣは今年度シンガポール及びマレーシアのセミコンダクター製造事業に1億3000万Ｓドルを追加投資する。ＮＥＣスポークスマンがＢＴ紙に語ったところによれば、ＮＥＣセミコンダクター・シンガポールは96年3月末締め年度に30億円、ＮＥＣセミコンダクター・マレーシアは50億円を投資する。両社は95年度には合わせて100億円を投資、内大きな部分がアンモーキオ工場に投じられた。
ＮＥＣは昨年度は世界的規模でセミコンダクター事業に前年比56％増の投資を行ったが、今会計年度は更に20％増の1500億円の投資を予定している。内72.7％に当たる1090億円は日本国内に投資され、この他米国、英国、アイルランドへの投資が予定されている。反面、部品ビジネスへの投資は昨年度の350億円から今年は300億円に縮小される。セミコンダクター・ビジネスに対するこうした積極的な投資拡大はパソコン(PC)、周辺機器、セル式電話、通信機器市場の急成長に伴うもので、昨年度同社のセミコンダクター・ビジネスは米国で30％、欧州／日本／東南アジアで10％以上拡大した。昨年同社のセミコンダクター生産は15％増の9300億円を記録したが、今年は更に13％の成長が見込め、部品製造ビジネスは7％増の2360億円を見込んでいると言う。(BT:5/27)