1998-12-10 ArtNo.17598
◆<馬>プリント基板製造のAPC、金融難が事業拡張のネックに
【ペナン】マレーシア初の100%内資の多層プリント基板(PCB)メーカーを目指すアジア・プリンテッド・サーキットSdn Bhd(APC)は、金融機関からの資金調達が困難になったことから、事業拡張計画の減速を強いられている。
APCのエドモンドK.K.ウォン重役(MD)がペナンで開催された“PCBアジア’98”の会場で語ったところによると、ペラ州カンパル拠点のAPCは目下、両面PCBを月間1000平米製造している。別に4~6層のPCBを月間1000平米生産する計画もあるが、そのためには200万~250万Mドルを金融機関から借り入れる必要がある。APCはテクノロジー・アクウィジション・ファンドを通じ、通産省から202万Mドルの融資を得、また内部資金150万Mドルを同プロジェクトのために配分している。
APCは多層PCBやリジッド・タイプPCBの製造技術を有し、注文も受けているが、設備購入資金が不足している。いずれにしても1999年第3四半期からリジッド・タイプのPCBの生産を開始する計画で、納期も36時間から24時間に短縮する。他の地元企業のプロットタイプの納期は5日以上に達する。
同社は製品の50%を国内顧客150社余りに納入、残りを輸出していると言う。(STAR:12/9)
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