1998-12-09 ArtNo.17585
◆<印度>海綿鉄工場SIIL、起死回生の設備拡張計画
【ハイデラバード】国内最大の海綿鉄工場、国営スポンジ・アイアン・インディアLtd(SIIL)は、原料コストの上昇と需要軟化から赤字経営を続けているにも関わらず、海綿鉄の年産能力を現在の6万トンから12万トンに倍増、自家発電能力も5MW(メガワット)から10MWに拡大、規模の経済性を梃子に経営の建て直しを図る意向だ。
SIILのRajat Chkraborty重役(MD)によると、同社は政府系企業の民営化推進母体ディスインベストメント・コミッションから経営再建の方策に関する報告書の提出を求められ、以上の提案を行った。借款/金利の資本への転換も含まれる再建計画は2年で完了し、鉄鋼業市況回復の波に乗ることができる。ちなみに1998/99年度上半期には3クローの損失を計上、下半期の見通しも芳しくないと言う。(ET:12/8)
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