1998-12-09 ArtNo.17578
◆<星>生産コストの上昇でHDD国際ハブの地位に動揺も:IDC
【シンガポール】生産コストの上昇で国際的なディスク・ドライブ(HDD)製造拠点としてのシンガポールの地位に不安が生じている。
米国拠点の市場調査会社インターナショナル・データ・コーポレーション(IDC)のPiyush Singh副社長(アジア太平洋地域担当)によると、シンガポールの後方支援態勢は他国を陵駕しているものの、一層の支援産業育成、ネットワーク技術者の養成、コスト抑制等を通じて競争力を維持する必要がある。
中国の低製造コストと膨大な市場は魅力的で、巷間にはシーゲートの大型対中投資はシンガポール撤退の序曲と言った声も聞かれた。シンガポールは目下世界のHDD生産の48%を占めているが、シーゲートがシンガポールから撤退すれば、その影響は大きい。とは言えシンガポールのHDD支援産業のレベルは高く、そう簡単に他国に真似できるものでもないと言う。
世界のHDD市況は底入れし、来年は市況回復が見込まれるが、依然として15~20%値下がりが予想されると言う。(LZ:12/8)
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