1998-12-08 ArtNo.17562
◆<星>ネットスケープ、AOLの買収計画に関わらず事業拡張
【シンガポール】アメリカン・オンライン(AOL)のネットスケープ買収計画に関わらず、ネットスケープ・コミュニケーションズのシンガポール及び域内における業務は、拡張され、シンガポールでは目下30人のスタッフが来年までに50%増員される。
AOLの42億米ドル・ネットスケープ買収計画は、来年半ばには完成する見通しだが、ネットスケープ(アジア・サウス)のラメシュ・ナヴァ重役(MD)によると、現在から来年半ばまで、ネットスケープのビジネスは既定方針に基づいて拡張され、域内及び世界市場向けインターネット・コマース関連製品の開発が継続される。
AOLは買収完了後もネットスケープの商標を維持する一方、ネットスケープのインターネット・ポータル・ビジネスを手がける子会社ネットセンターとネットスケープのソフトウェア・ビジネスを担当する別の子会社を設け、ネットスケープのマイク・ホマー/Barry Ariko両氏をこれら新会社のトップに当てる。
新製品の発売計画もスケジュール通りで、コミュニケーター5.0のテスト・バージョンが来月発売され、フル・バージョンは来年末に売り出される。
アメリカ以外では世界で最もEコマースが急成長を遂げているシンガポールは、ネットスケープにとって最も潜在性を備えた市場と言える。
サン・マイクロシステム(アジア・サウス)のジョージ・リー重役(MD)によれば、同社はネットスケープのソフトウェアの主要な再販業者で、ネットスケープの製品はAOLが直接販売するよりも、サンが手がける方が適している。何故ならインターネット・サービス・プロバイダーはAOLをライバルと見なすためである。サンは引き続き、JavaやJiniテクノロジーを用いてネットスケープのソフトウェアを開発する。シンガポールではサンは、シルクルート・ベンチャーズ、ECS等の地元パートナーと共同で、ネットスケープの再販/据え付けを引き受けていると言う。(BT:12/7)
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