1998-12-04 ArtNo.17519
◆<星>自由経済トップの座維持のためにも減税を:ヘリテッジ基金
【シンガポール】シンガポールが世界のトップ自由経済体の地位を維持するには、減税と銀行市場の一層の開放を実行する必要がある。
ウォール・ストリート・ジャーナルと共同で作成した自由経済指数ランキングをこのほど発表した米国ヘリテッジ・ファンデーションのエドウィン・フューラー理事長は2日、シンガポールを訪れ、以上のアドバイスを行った。
それによると、シンガポールは通貨政策、賃金政策、物価政策等のカテゴリーでは、香港と肩を並べているが、税制に関しては香港の1.5に対してシンガポールは3、銀行行政に関しては香港の1に対してシンガポールは2と、遜色が目立つ。
香港政庁は今年8月に証券市場に介入、1180億HKドル(S$250億)を注入して株式を買い支えたことから、このまま行けば、次回の番付ではトップの地位をシンガポールに譲り渡すことになる。しかし香港も当然改善を図ると見られるため、シンガポールが現在の実質トップの座を維持するには一層の自由化努力が必要と言う。
同氏によれば、香港政庁は買い込んだ150億米ドルの株を、当該企業に時価で売却することにより、2日間でポジションを改善できるが、香港政庁のドナルド・ツァン財務長官は、同提案にまだ回答していないと言う。(ST:12/3)
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