1998-12-04 ArtNo.17518
◆<星>来年は対ASEAN貿易/投資回復:貿易開発局
【シンガポール】シンガポールのASEAN諸国に対する貿易/投資活動は今年、顕著な落ち込みを見たが、来年は改善する兆しが生じている。
貿易開発局(TDB)が2日発表したところによれば、シンガポールのマレーシア、フィリピン、タイ、ブルネイとの貿易は年初9ヶ月に12%下降した。これに対して新参メンバーのベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアとの年初10ヶ月の貿易は6%の落ち込みにとどまった。
投資についても同様な傾向が見られ、フィリピンを除く主要ASEAN諸国への投資が下降した。
しかし改善の兆しは既に見えており、TDBのマイケル・チー部長(ASEAN貿易政策担当)によれば、来年は貿易/投資ともに50%以上の確率で、改善が見込める。
今年初8ヶ月の対インドネシア投資は10億9000万米ドル、これに対して1997年通年の数字は23億米ドルだった。年初9ヶ月のマレーシア投資は1億3000万米ドルで、昨年通年の実績は5億1200万米ドル。TDBは来年はフィリピンとタイに照準を合わせ、あるいはブルネイも対象に貿易/投資を振興する。インドネシアとマレーシアも無視する訳でなく、機会さえあれば、これを利用すると言う。(BT:12/3)
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