1998-12-04 ArtNo.17515
◆<星>液晶ディスプレー・メーカーIDT、54%増益達成
【クアラルンプル】香港拠点の液晶ディスプレー・メーカー、IDTホールディングズ・シンガポールは、欧州市場の好調に支えられ、1998年9月期に前年同期を54%上回る1590万Sドルの半期純益を計上した。同期の営業額は38%増の8560万Sドルをマークした。
バリー・バティファント重役(MD)によると、Sドルの対米ドル相場の軟化も増益に寄与しており、米ドル換算では940万米ドル、36%の増益となる。
欧州売上は米ドル・ベースで40%アップ、日本を中心としたアジア売上も26%拡大したが、北米売上は11%の落ち込みを見た。しかしIDTの市場開拓努力も手伝って米国における売上は回復するものと見られる。
今年度は81品目の新製品を市場に投入する計画で、これは1998年度の66品目、1997年度の55品目を上回る。上半期だけで既に38品目を発表している。
IDTは1999年度も好調な営業を予想しているが、バティファント重役は毎年30~40%の増益を望むことはできないと付言した。年初7ヶ月の売上/受注額は8370万米ドルと、前年同期の8310万米ドルを僅かに上回っている。
IDTの9月時点の現金準備は2530万Sドルと、今年3月時点の2600万Sドルを僅かに下回った。同社は企業買収の可能性も検討しているが、今のところ具体的ターゲットは存在しないと言う。(ST,BT:12/3)
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