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1998-12-03　ArtNo.17507

【東京】マレーシアは宮沢蔵相発案の300億米ドル・アジア支援パッケージを利用してユーロ円建て債を発行する最初の国になる見通しだ。
日本通産省筋によると、マレーシアと日本間のユーロ・ボンド発行準備は最終段階を迎えていると言う。同スキームの下、野村証券が別会社を設けて向こう数週間内に償還期限5年の円建て債をユーロ市場で発行する。野村は同債券を全量引受、売却利益を住友銀行に預ける。住友銀行はその後資金をマレーシアに貸し付ける。
マレーシアは現在の信用等級の下では、ロンドン銀行同業間出し手金利(Libor)上乗せ1000ベイシス・ポイントの金利を支払わねばならないが、日本が保証を提供することにより、日本の信用格付けが基準に金利が課されることになる。
日本通産省筋は詳細を明らかにしていないが、起債額は5億米ドル前後になる見通しだ。(STAR,ST:12/2)

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