1998-12-03 ArtNo.17504
◆<星>世界で最も自由な経済体に?!
【香港】ワシントン拠点のヘリティッジ・ファンデーションは1日、世界で最も自由な経済体として香港をトップに掲げた世界番付を発表したが、同財団のエドウィン・フューラー理事長はウォール・ストリート・ジャーナルに対して、今年8月に香港政庁が1180億HKドル(S$250億)を投入して、株式市場に介入したことから、最早香港を最も自由な経済体と呼ぶことはできず、シンガポールが実質的にトップに立ったと指摘した。
今回発表された番付は6月30日時点での順位で、香港が1.25でトップ、以下シンガポール1.30、バーレーン1.70、ニュージーランド1.75、スイス1.85、米国1.90と続く。
この点に関してシンガポールのリー・シエンロン副首相は、ダウ・ジョーンズ・ニュースワイヤーズのインタビューに応じ、全世界で最も自由な経済体の折り紙が付けられたことで、より多くの外資を誘致することが可能になったと喜びを表明した。
しかし香港政庁のドナルド・ツァン(曽蔭権)財務長官は香港は依然として世界一自由な経済体であると強調するとともに、「経常勘定/資本勘定における完全な自由兌換制、外国人の地元通貨による自由借入、地元通貨によるヘッジ、賃金に対する政府の干渉の有無、政治的自由、報道の自由等は一体、どのように評価されているのか」と反問した。(ST,BT,LZ:12/2)
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