1998-12-03 ArtNo.17500
◆テキサス・インスツルメンツ、<星>売上15%アップ予想
【シンガポール】米国電子メーカー、テキサス・インスツツメンツ(TI)は、シンガポールにおける営業額が、来年は今年の10%の予想成長率を上回る15%の伸びを予想、またシンガポール拠点のTIアジアの来年の売上も今年の12%を上回る15%の成長を見ると予想している。
TI社幹部が1日記者会見したところによると、デジタル消費用電子製品や、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ワイヤレス/コンピューター・ネットワーキング製品等の見通しは明るく、これらの製品に装備される同社のデジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)やアナログ・チップの売上の伸びが見込める。
昨年80%も値下がりしたDRAMチップを初めとして、TIが昨年売却したメモリ・チップ・ビジネスの先行きは依然不透明だが、それとは対照的にDSPとアナログ・チップは堅調な売れ行きが見込める。TIがリードするDSP市場は今年の40億米ドルから2002年の130億米ドルに3倍以上の成長が見込まれている。
世界の半導体市場は来年7%の成長が見込め、アジアも中国の需要に牽引され、10%の成長が予想される。マクロ経済の環境変化は未知数だが、来年の市況は少なくとも今年よりは良好と言う。(BT,LZ:12/2)
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