1998-12-01 ArtNo.17474
◆<馬>第3四半期のGDP成長率マイナス4.8%:中央銀行
【クアラルンプル】マレーシアの今年第3四半期の国内総生産(GDP)は4.8%のマイナス成長を記録、景気後退の度を一層深めた。特に6-7月の間については昨年同期比8.6%の落ち込みが記録された。
しかし中央銀行は、第3四半期のGDPは第2四半期に比べ2.3%拡大しており、この点からも最悪の時期は乗り切ったとしている。
GDPの下降に最も貢献したのは、製造業の14.3%の落ち込みで、第2四半期のマイナス8.9%から更に悪化している。建設業も依然として窮状を抜け出せない状況だ。
中央銀行のアリ・アブ・ハッサン総裁によれば、こうしたマレーシア経済の苦境は、アンワル前副首相兼蔵相に率いられるチームが国際通貨基金(IMF)の指導に基づいて実行した6ヶ月に及ぶ高金利と通貨引き締め策により招来されたものである。
しかしながら輸出の成長、乗用車販売の増加、銀行貸付の拡大、解雇の減少、銀行体系中の流動性の拡大、消費者情緒やビジネス情緒の改善等から見て、最悪の時期は既に乗り越え、来年はプラス成長を回復できると見通しと言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT:11/29)
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