1998-12-01 ArtNo.17469
◆<星>10月の製造業生産、7.9%下降
【シンガポール】シンガポールの製造業生産は10月には予想以上に大幅な7.9%の落ち込みを見、年初10ヶ月の累積でも0.6%のマイナス成長となった。
これ以前には10月の国産非石油製品輸出が4.8%下降したことが報じられていたが、製造業の落ち込みは一層大幅なものになった。10月には製造業の主要クラスターが軒並みマイナス成長を記録、最大の電子産業クラスターは8月の-8.6%、9月の-3.5%に続き、10月も4.9%の落ち込みを見た。電子クラスターの中では、米国市場の好需要に支えられたディスク・ドライブ(HDD)の生産と新製品の投入に牽引された通信機器の生産が、アップしたものの、半導体チップとコンピューターの生産は下降した。
エンジニアリング・クラスターは9月の-6.1%に続き、10月も5.9%のマイナス成長を記録、特に電子部門と密接な関係を有する精密工学部門の生産は18.8%の大幅な下降を見た。しかし運輸機器部門は造修船業と航空工業の活況に支えられ14.2%アップ、プロセス・エンジニアリングも5.6%のプラス成長を達成した。
化学クラスターも10月には8.6%の落ち込みを見たが、年初10ヶ月の生産高は依然として11.8%のプラス成長を維持した。10月の石油精製は17.2%ダウン、年初10ヶ月の生産高は昨年並みで、ゼロ成長となった。薬品は9月の263%の成長とは対照的に7.3%のマイナス成長をマーク、工業用/特殊化学品と石油化学も、10月にはそれぞれ14.8%と3.1%のマイナス成長を記録した。(ST,BT,LZ:11/29)
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