1998-11-30 ArtNo.17454
◆<星>ハイエンド住宅は、更に値下がり:アナリスト
【シンガポール】不動産アナリストらは、ローエンドの民間住宅価格は底値に近づいたとしても、中・高級住宅は依然として20~30%値下がりすると予想している。
ウィンタイ・ホールディングズのチェン・ウェイクン会長やシティー・デベロプメントのクウェック・レンベン会長等、不動産デベロッパーは市況が既に底入れし、今後値下がりしても5%以内にとどまると見ているが、アナリストらは、ハイエンド住宅は20%以上値下がりすると予想、ローエンド・リース・ホールド住宅も現在のベンチ・マーク、平方フィート当たり400Sドルから5~10%下降し、360~380Sドルのレベルに落ち着くと見ている。
プルデンシャル・バチェ・セキュリティーズのアナリストは、現在平方フィート当たり600Sドル台のミッド・レーンジ住宅が、480~500Sドルに、最大20%下降すると予想した。ソロモン・スミス・バーニーのアナリストは、スティーブン・ロードやバルモラル地区の目下平方フィート当たり1000Sドル弱のハイエンド住宅が、700~800Sドルに最大30%下降すると見ている。
証券市況の回復や金利の下降からデベロッパーらは概して、市況が回復に転じるものと期待感を高めている。確かに10月の住宅販売は、過去18ヶ月以来の最高の1100ユニット以上を記録したが、こうしたバイヤーの関心がいつまで持続するかに関してアナリストの意見はまちまちだ。ソロモンのアナリストは経済が突然悪化しない限り、需要は持続すると予想するが、10月の住宅販売の活況は一時的反発に過ぎないと見る者も少なくない。(BT:11/27)
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