1998-11-26 ArtNo.17436
◆<印度>GM、US$5千万外資注入巡り撤退の意思表示
【ニューデリー】ジェネラル・モーターズ(GM)は、インド政府の外国投資条件に従い、同社が進めるオペル・カー製造合弁事業に5000万米ドルを注入することは不可能と表明した。
外国貿易総監(DGFT)オフィス筋が24日明らかにしたところによると、GMはインド政府に条件の緩和を求めているが、商務省は同案件をペンディングしている。完全出資もしくは地元と合弁で自動車製造を手がける外国自動車メーカーは、DGFTと覚書を交換、最低5000万米ドルの外資注入や、一定比率の地元部品の使用が義務づけられている。
GMはC.K.Birlaグループのヒンドスタン・モーターズと合弁を組んでいるが、業界観測筋は、GMが5000万米ドルの外資注入に逡巡する理由には、50:50の合弁パートナーのヒンドスタン・モーターズが相応の出資に応じないことも考えられると指摘した。ヒンドスタン・モーターズは独自にDGFTと覚書を交換、ランサーの製造に乗り出している。これ以前にBMWはヒーロー・グループと合弁で外資3500万米ドルの乗用車製造事業を計画したが、5000万米ドルの基準に達していないことを理由にインド政府はこれを棄却した。またSkoda Automobilavaのプロジェクトも同様の理由で実現に至っていない。従って政府が仮にGMの要求を入れるなら、BMWやスコダのプロジェクトも復活する可能性があると言う。(IE,TH:11/225)
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