1998-11-26 ArtNo.17425
◆<星>パックネット、ナスダック登録目指し株式公募
【シンガポール】シンガポール最大のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、パシフィック・インターネット(パックネット)はナスダック登録を目指し、株式を公開、3250万~3750万米ドルを調達する。
パックネットに75%出資するSembCorp Industries(SCI)が24日発表したところによれば、パックネットの株式資本は目下、額面1Sドルの2000万株で、残りの25%はテレビジョン・コーポレーション・オブ・シンガポール子会社のSIMベンチャーズが出資している。
パックネットは米国証券取引委員会(SEC)に新株210万株とSCIの持分40万株、合計250万株を、1株13~15米ドルで公開することを申請した。新株210万株により調達される額は2億8730万~3億3150万米ドルと見積もられる。リーマン・ブラザーズが公募幹事を務め、パックネットとその株主は応募不足の際には、最大37万5000株を引き受ける。
パックネットは1997年末までに累積1935万Sドルの損失を計上、このため株主資金の残額は65万Sドルに縮小していたが、1998年上半期には3310万Sドルの純売上を計上、この結果、創業以来初めて580万Sドルの純益達成した。
パックネットの契約者ベースは17万人と、シンガポールのISP市場の少なくとも40%のシェアを占めており、これらの契約者は月間2.95~100Sドルのサービス料を支払っている。また香港及びフィリピンにおけるISPプロジェクトも手がけている。アナリストらは13~15米ドルの公開価格は、多少高めの嫌いもあるが、米国ではインターネット関連株がいずれも好調なことから、依然として投資家の関心を呼ぶものと予想している。(ST,BT,LZ:11/25)
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