1998-11-26 ArtNo.17424
◆<星>ネットワークのキャンドル、US$2500万投資
【シンガポール】米国の独立系ネットワーク関連ソフトウェア・デベロッパー、Candle Corpは、向こう2、3年間にシンガポールに2500万米ドルを投じ、アジア太平洋地域におけるビジネスの拡張を図る。
世界初のリアルタイム・パフォーマンス・モニター“Omegamon”の開発者として知られるAubrey Chernick氏が1976年に創設したカリフォルニア州サンタモニカ拠点のキャンドルは、1)“ERP(エンタープライズ・リソース・プラニング)”、2)“金融/製造業等の垂直型構造を有する産業部門向け総合システム”、3)“Eビジネス・アプリケーションのためのメッセージング・ソルーション”を中核業務とし、1996年に以来ネットワークビジネスを積極化している。
先週シンガポールを訪れたキャンドルのRobert LaBant社長兼CEOによると、来年からスタートする2500万米ドルの投資計画には、200万~300万米ドルの資本支出と600万~700万米ドルの製品開発が含まれる。
LaBant社長は、今回のシンガポール訪問期間中に、RTN(リスポンス・タイム・ネットワーク)と称するユニークなサブスクリプション・サービスを披露した。これは、キャンドルのEビジネス・アプリケーション・サービシズ・ビジネス・ユニットが提供する最初のサービスで、顧客のリスポンス時間に関わる情報を追尾/分析することも可能な、直感的で使い勝手の良いウェブ対応ネットワークが提供される。ユーザー100人当たりのコストは2万5000米ドルで、大規模企業がターゲットとされる。
キャンドルは目下日本、韓国、中国、香港、台湾、シンガポール、マレーシア、オーストラリアに営業拠点を擁し、これらの国々で、技術スタッフの雇用や訓練が手がけられている。現在シンガポールには15人、アジア全体では85人のスタッフが配置されているが、アジアのスタッフは2000年までに200人に増員される。同社は全世界に1800人のスタッフを擁する。目下のところアジア太平洋地域の売上は、3億7000万米ドルの年間営業額の10%以下に過ぎないが、2000年までに同比率は15%に引き上げられると言う。(BT:11/5)
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