1998-11-25 ArtNo.17411
◆<星>SIMEXの異論多い香港先物船出
【シンガポール】シンガポール国際金融取引所(SIMEX)は23日、異論の多い香港先物契約、Simex MSCI Hongkong(HiMSCI)の取引をスタートした。
香港証取(SEHK)がリアルタイム・データ提供停止を警告する中で開始されたHiMSCIのこの日の出来高は672枚と、香港におけるハンセン指数先物の6998枚に比べ見劣りがしたものの、トレーダーらは満足できるスタートとしている。
HiMSCIは香港のハンセン指数の動向を反映、香港先物取引所(HKFE)のフラッグシップ、ハンセン指数先物契約の代替物と見なされているが、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が、HiMSCI契約のベースとなるリアルタイムの価格データを提供できるか否かに各界の注目が寄せられていた。香港証取は、3ヶ月前に事前通告した上で、HSCIに対するリアル・タイム・データーの提供を停止する可能性を示唆していた。
しかしモルガン・スタンレー&Coのヘンリ・フェルナンデス重役(MD)は、この種のデータは、大部分の国で公開情報と見なされており、SEHKからは如何なる警告も受けていないと語った。
香港当局が懸念しているとされるレギュラトリー・アービトラジに関して、SIMEXのヴィクター・リュー会長は、レギュラトリー・アービトラジはある種の金融商品のデリバティブ商品を管理基準が異なる市場で取引することに伴い発生するが、SIMEXはその規則の範囲内において全面的にHKFEに協力、投機活動を規制すると語った。(ST,BT,LZ:11/24)
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