1998-11-24 ArtNo.17394
◆<星>クリエイティブ、グラフィック・カードに再度挑戦
【シンガポール】クリエイティブ・テクノロジーはオーディオ集中戦略を転換し、グラフィック・カードやその関連領域への再侵攻を図っている。
シム・ウォンフー会長は、ラスベガスで開催されたComdex Fall'98の会場で、同社の主戦略は、あらゆる領域の最良の製品を包含した“ライブ・エクスピアリアンス”を売り込むこと、と述べる一方、「核心は依然としてオーディオ」と付言、看板商品のサウンド・ブラスター・ライブの販促が主軸になることを強調した。“ライブ・エクスピアリアンス”とは総合的なマルチメディア・ソルーションの意で、同社の新製品サウンド・ブラスター・ライブに3Dオーディオ、グラフィック・カード、PC-DVDビデオ、ドルビー・クラスのスピーカー等を合体し、高度な立体感を備えた音響/映像効果を実現するもの。
今年6月期四半期からグラフィック・カードの量産に着手したクリエイティブは、12月期四半期にはグラフィック・ブラスター・ファミリーが売上の15-20を占めるものと予想している。
しかしCD-ROMドライブの製造で深刻な打撃を受けた苦い経験を有するシム氏は、事業多角化のリスクを認め、現在は製造業界のパートナーと密接に連携、これらのパートナーとリスクをシェアするとともに、1週間単位で計画を見直し、不良在庫をチェック、加えてグローバルなインテリジェンス・ネットワークを構築、市場の変化を迅速にキャッチし、早期対策を講じる戦略を採用していると語った。
なおサウンド・ブラスター・ライブは9月の発売以来2ヶ月半で100万ユニットを出荷、同社創設以来の記録を樹立した。また相手先商標製造業者(OEM)市場の開拓も順調に進捗、最近のPCメーカー、ゲートウェイに続き、今後さらに多くの大型OEM契約が調印される見通しと言う。(BT:11/23)
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