1998-11-23 ArtNo.17379
◆<星>EDB会長、日本経済不振の製造業投資への影響懸念
【シンガポール】経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長は20日、今年の製造業投資目標78億Sドルは実現可能だが、来年は日本投資の鈍化を覚悟せねばならないと述べ、来年度の投資動向に懸念を表明した。
ヨー会長はこの日催されたスマートカード・メーカー、Gemplusの新工場開所式の席上、以上の指摘を行った。
今年の目標レベルは、来年も達成可能かとの記者の質問にヨー会長は、それは状況次第と述べ、日本を含む諸外国のムードは下降線を辿っていると語った。
それによると、米国と欧州はまだましだが、日本の落ち込みは少々でなく、この辺を織り込んで来年の目標を立てる必要があると言う。ヨー会長の以上の発言は、製造業投資の下降を暗示したものと言えそうだ。
Gemplusが2000万米ドルを投じて設けた新工場は1999年末までに年間2億ユニットのマイクロ・モジュールを製造できるようになる。これは世界的な設備能力の30%に当たり、アジアの80%の需要に応じられる。目下のところ生産ラインは1本で、従業員は50人だが、最終的に生産ライン4本、従業員200人に拡大される。この内90%は管理職/専門職/技術者で占められると言う。(ST,BT,LZ:11/21)
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