1998-11-19 ArtNo.17340
◆<馬>コンクリート・パイルのUCP、来年は黒字回復予想
【クアラルンプル】強化コンクリート・パイル製造のUCPリソーシズBhdは、中/低コスト住宅の建設が活発化していることから、1999年6月期には黒字を回復できるものと予想している。
UCPの林玉麟(Lam Yook Lon)重役(MD)が17日の年次総会後語ったところによると、同社は1998年6月期に年商1億1603万Mドルを計上したものの、税引き前に320万Mドルの損失を計上した。赤字の主因としては、減産と高金利が指摘できる。しかし来年上半期までには、公共プロジェクトの増加も見込め、景気の改善が予想される。
同社は不況乗り切りのため、スパン・パイル製造工場の建設計画を延期し、人員整理も行った。しかし政府の金利引き下げと通貨統制措置は同社の経営再建に大いに役立った。このためスパン・パイル工場建設計画も再開、来年下半期の稼働を目指している。
少なからぬ競争者が撤退したことから、同社の国内市場シェアは昨年の19%から25%に拡大した。目下民間部門から受注した1000万Mドルの手持ち契約が有る他、公共部門の1500万Mドルのプロジェクトも確保している。同社は土木工事関連のサービスも手がけていると言う。(STAR,LZ:11/18)
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