1998-11-19 ArtNo.17334
◆<星>ケッペル銀行、ネット・バンキング試運転開始
【シンガポール】ケッペル・バンクは先週月曜、アジア初の総合的なインターネット・バンキング及びコール・センター・サービスのパイロット・プロジェクトに着手した。
ケッペル・バンクは先ず顧客5000人に新サービスのインビテーション・カードを送付、当面1000人の顧客を対象に来年半ばまで試運転を行い、来年下半期にはケッペル・タットリー・バンクの全ての顧客にサービスを拡大する計画だ。ちなみにケッペルとタットリー両行の合併は今年12月31日に完了する。
ケッペル・バンクはそのウェブサイトwww.keppelbank.com.sgを通じて、既にケッペル・バンク内に設けられた異なる口座間の資金移動、普通預金口座/定期預金口座/マネイマックス口座のビュー・トランザクション等、1ダース余りのサービスを提供している。
ユニークなものとしては、プレスティッジ・クレジット・アカウントが挙げられる。同サービスは年間手数料も入会金も不要で実際にクレジットが利用された際にのみ利子が徴収される。同サービスはオンラインで申請、瞬時に認可を得られる。ネット・バンキング・ソフトウェアがそれぞれの申請に対して瞬時にクレジット・リスクを判断し、暫定認可を行う。しかし同行の他のサービスのオンライン申請は翌日認可される。
こうしたバンク・エンド・インテリジェンスは、ウェブ・サーバー、セキュリティー/ファイアーウォール・サーバー、マス・カスタマイゼーション・ソフトウェア等から成るHP9000ユニックス・エンタープライズ・サーバーに依拠している。
同システムの構築を請け負ったヒューレット・パッカード社によると、最も大きな困難はケッペルの従来の情報技術(IT)インフラと新システムを統合し、異なる環境下に操作されるコンピューター・システムの一体化を実現することだったと言う。(BT:11/18)
|