1998-11-16 ArtNo.17293
◆<馬>今年の貸付目標になおM$367億不足:中央銀行総裁
【クアラルンプル】今年、目標とする8%の貸付成長率を実現するためには、なお367億Mドルの新規貸付が必要とされる。
中央銀行のアリ・アブル・ハッサン・スライマン総裁が13日催されたプルサトゥアン・クワガン・マレーシアの年次晩餐会の席上明らかにしたところによると、来年の国内総生産(GDP)が1%のプラス成長を回復するには、昨年比8%増の4549億Mドルの貸付が必要だが、現在の貸付残高は4183億Mドルにとどまっており、目標額になお367億Mドル不足している。
政府は経済の復調を目指して金利引き下げ、銀行体系中の流動性を拡大、媒介的役割も強化しており、後はこうした非常時に期待される役割を金融業界が実際に演じるのを待つだけである。
通貨統制策は国内経済に一息つく余裕を生じさせ、国内経済には復調の兆しも生じている。外貨準備は増加、インフレは鎮静、貿易収支は改善、経常収支の黒字も拡大した。 政府は通貨統制の他、銀行の不良貸付(NPL)の買い取りを引き受けるプグルサン・ダナハルタ・ナシオナルBhdや銀行の資本基盤強化を支援するダナモダル・ナシオナルBhdも設立、金融制度の健全化を図っている。(STAR:11/14)
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