1998-11-16 ArtNo.17287
◆<星>政府、ファンド・マネージメント市場にS$100億注入
【シンガポール】シンガポール金融管理局(MAS)は、市場を育成する狙いから、向こう3年間に民間ファンド・マネージャーに100億Sドルの管理を委ねる。
リム・フンキアン国家開発相兼第2蔵相が13日催されたACIシンガポール・ファイナンシャル・マーケッツ・アソーシエーションの25周年晩餐会の席上明らかにしたところによると、今年2月にはガバメント・オブ・シンガポール・インベストメント・コーポレーション(GIC)がやはり向こう3年間に250億Sドルの管理をファンド・マネージャーに委ねると発表しており、GICとMASの以上の方針により当地ファンド・マネージメント市場への資金の安定供給が確保される。
GICとMASの資金はシンガポール拠点のファンド・マネージャーの成長を促し、新規ファンド・マネージャーを誘致するシード・マネーの役割を果たす。
シンガポールのトレジャリー産業の1997年の歳入は前年比70%増の46億Sドルをマーク、利益も31億Sドルに倍増した。今年上半期の収入も昨年同期を上回っている。世界銀行傘下の国際金融公社(IFC)は先月当地でSドル債を発行したが、来年も2、3件のSドル建て起債を予定している。また住宅開発局(HDB)やジュロン・タウン公社(JTC)に続き、陸運局(LTA)も近く起債を行うと言う。(ST,BT,LZ:11/14)
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