SEAnews 1998-11-13 ArtNo.17259

【シンガポール】シンガポールの第2基本電話ライセンスと移動電話ライセンスを獲得したスターハブは、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)ライセンスの申請も計画している。しかしページング・ライセンスを取得する計画はないと言う。
シンガポールのページング会社の1社、ハチソン・イントラページが最近売りに出されたが、スターハブのグラハム・ムア会長は、2000年4月までに、固定式電話と移動電話に加え、ＩＳＰサービスも準備するとなれば、既に手一杯で、この間にさらに別のサービスを準備するのは如何に有能なスターハブのマネージメントにしても手に余ると語った。しかしＩＳＰライセンスを申請するのははほとんど間違いないと言う。
シンガポール・テクノロジーズ、シンガポール・パワー、ブリティッシュ・テレコム、日本電信電話(NTT)の合弁に成るスターハブは、シンガポール・テレコムの基本電話事業独占権が失効する2000年4月からシンガポールのテレコム市場に参入する。
マー・ボータン運輸通信相は先月、100万Ｓドルの保証金積立等の最低限の条件を満たしさえすれば、無制限にＩＳＰライセンスを発行する政府の方針を発表した。これにより固定式や移動式電話会社はインターネットを応用した総合通信サービスを提供できるようになる。
ムア氏によるとスターハブはデラックスなＩＤＤサービスと低廉なインターネット・テレフォニーやコールバック・サービスを同時に提供することを検討していると言う。シンガポールの移動電話会社Ｍ1もＩＳＰライセンスに関心を表明している。
現在、シンガポール・テレコム傘下のシングネット、スンバワン・グループ傘下のパシフィック・インターネット、そしてシンガポール・テクノロジー傘下のサイバーウェイがそれぞれＩＳＰライセンスを取得している。
しかしスンバワン・グループとの合併で、シンガポール・テクノロジー・グループはサイバーウェイの他に、パシフィック・インターネットも系列下に収める。
仮にスターハブがＩＳＰライセンスを取得するとなれば、シンガポール・テクノロジーズはＩＳＰ3社の権益を有することになる。シンガポール・テクノロジーズ・テレメディアのスポークスマンはこの点に関して、「我々はオプションに見直しを加えている」と語った。(ST:11/12)