1995-05-25 ArtNo.1725
◆<馬>ビナリアン、通信衛星打ち上げで保険会社物色
【クアラルンプル】今年12月にマレーシア・イースト・アジア・サテライト(ミーサット)の打ち上げを予定するビナリアンSdn Bhdは10億Mドルにのぼる保険パッケージを引き受ける地元保険会社を物色している。
ビナリアンのアブドゥル・ハリム・アブドゥル・ハミド上級課長(ミーサット商業プログラム担当)が22日催された衛星保険セミナーで語ったところによると、同社は地元保険会社の申請締め切りを10月に定めている。衛星保険は準備段階や打ち上げ時、更には軌道上の衛星に生じる障害、通信サービス中断に伴う商業的損失、あるいは完全な失敗等様々なリスクをカバーする必要が有る。この種の保険はハイリスクだが、好収益も期待できる。現在までのところマレーシアはこの方面の保険の経験、ノーハウを有せず、また1社や2社の保険会社ではカバーしきれない。しかし、地元業界が急速に衛星通信領域に進出する中で、保険業界も関係技術を身につける必要が有る。昨年衛星保険に関係した保険会社は3件の打ち上げ失敗により、合計7億5000万米ドルの損失を被ったが、一般に衛星12個に1個の割合で、部分的もしくは完全な障害が生じていると言う。(MBT:5/24)
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