1998-11-12 ArtNo.17246
◆<馬>電力会社TNB、M$30.9億損失
【クアラルンプル】電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)は、8月期に30億9000万Mドルの純損失を計上したものの、同社のアハマド・タジュディン・アリ会長は、来年は15億~20億Mドルの黒字を回復できるとの見通しを明らかにした。
TNBの営業額は14%増の114億4000万Mドルを記録したものの、営業利益は54%減の6億3390万Mドルにとどまった。これはMドルの軟化で金利負担が86%増の12億5000万Mドルに跳ね上がり、また35億1000万Mドルの為替差損を被ったのが主因。TNBの長期ローン残高は233億Mドルで、今年は50億Mドルの資本支出を賄うために、さらに借入を行う必要がある。
しかしながら今回発表された業績は1米ドル=4.21米ドルを基準にしており、1米ドル=3.80Mドルを基準にすれば、次年度には今回引き当てられた利益の内10億Mドル以上が回復される見通しだ。
昨年8%下降した電力需要は、今年は通年で6~8%の成長が見込め、ピーク時の需要は8月当時の7700MWから8000MWに回復している。同社は8月には独立電力供給業者(IPP)に、電力購入価格の引き下げを求めたが、最早そうした交渉の必要はないと言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:11/11)
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