1998-11-12 ArtNo.17245
◆<馬>首相、通貨統制撤廃の可能性を重ねて否定
【クアラルンプル】マハティール首相は10日、CNNのインタビューに対して向こう18ヶ月内に通貨統制が撤廃されるとのアナリストらの予想をきっぱり否定した。
マハティール首相は、今年9月1日に1米ドル=3.80Mドルの固定相場を導入して以来、国際社会が新たな金融システムの青写真を示すまで、通貨統制を解除しないと重ねて述べてきた。
しかしエコノミストらは、国際的な反発をなだめる上からも、マレーシアが18ヶ月以内に通貨統制を解除するものと予想していた。しかしこの日インタビューに応じたマハティール首相は、「国際社会が通貨市場の新秩序を短期間に打ち出すとは思えず、何らかの結論を出すだけでも3~4年はかかるだろう」と語った。
またアンワル前副首相の罷免は個人的モラルに関わるもので、「政策とは無関係」と述べた。また仮に法廷で無罪が判決されても与党統一マレー国民組織(UMNO)への復帰は認めない考えを確認、「自分の党を組織したらいい」と語った。仮にアンワル氏の改革運動が拡大するなら、総選挙を繰り上げ実施するかとの質問に首相は、「改革運動が雪だるま式に拡大するとは思わない」と答えた。ちなみにマレーシアは2000年8月までは総選挙を行う必要がない。(NST,ST,BT,LZ:11/11)
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