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1998-11-12 ArtNo.17243
◆<星>エリクソン、R&D部門設置計画
【シンガポール】スウェーデンのテレコミュニケーション企業エリクソンは研究開発(R&D)部門をシンガポールに設ける計画で、経済開発局(EDB)と関係協議を進めている。
エリクソン・シンガポールのGoran Berntson社長が10日語ったところによると、シンガポールのR&Dセンターでは、ワイヤレス・アプリケーションやターミナルの研究を手がける。しかしBerntson社長は、それ以上の詳細を明らかにしなかった。
エリクソンはこの日、国立シンガポール大学(NUS)のセンター・フォー・ワイヤレス・コミュニケーション(CWC)及びケントリッジ・デジタル・ラブズ(KRDL)と共同で研究開発を進める計画を発表した。
CWCとのプロジェクトでは、DelphiPadと言うコードネームが付けられた第3世代モービル・ターミナルのプロットタイプが開発され、KRDLとは中国語会話認識機能を備えたリモート・モービル・パーソナル・アシスタント端末のプロットタイプの開発を目指す。エリクソンは向こう2年間に合わせて600万Sドルを投資する予定だ。
DelphiPadプロジェクトでは、2MHzの周波数を利用したワイヤレス方式によりテキストの読み込みや転送も可能な、軽量な端末が開発される。使い勝手の良い手軽なディスプレー方式が研究され、ユーザーはテキストの行間や欄外に書き込みを加えることもできる他、手書きをテキストに転換する機能も備えられる。高速転送によるダウンロードやスマートカードを利用した取引にも利用できる。協力計画は6~12ヶ月で一定の成果を上げられる見通しで、製品が商品化される際にはシンガポールで製造される可能性もある。
KRDLとのプロジェクトには4人のエンジニアが参加、この内2人はKRDL職員、1人はエリクソン・シンガポールのスタッフ、1人はスウェーデン本社スタッフと言う。(BT:11/11)
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