1998-11-11 ArtNo.17228
◆<星>エンロン、トゥアス・パーワーへのガス供給に関心?
【シンガポール】政府系投資会社タマセク・ホールディングズが入札を募集した30億Sドル発電事業トゥアス・パワーの60%の権益は、地元企業3社、スンブコープ・エネルギー、ケッペルFels、ユナイテッド・エンジニアーズ(UE)とそれぞれ手を結んだエジソン・ミッション・エネルギー、CMSエネルギー、そしてエンロンの米系パワー・ハウス3社により争われることになった。
エジソンとミッションは当初から予想されていたが、エンロンの参戦は直前になるまで誰も予想していなかった。業界筋によれば、エンロンは発電会社のシェアだけのために入札することはなく、戦略的な狙いが別にあるはずと指摘する。
ライバルの米国企業筋によると、エンロンの強味はガスの供給で、TPへのガス供給により大きな関心を抱いているものと見られる。それによると、入札者はTPの金融構造やガス供給に関わる詳細な情報を手に入れられるため、エンロンはこうした情報を収集するためにも入札を思い立ったものと見られると言う。(BT:11/10)
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