1998-11-10 ArtNo.17210
◆<星>KL支援は慈善ではない:副首相
【シンガポール】リー・シエンロン副首相は8日、マレーシアのシンガポールにおける資金調達を支援することは、両国に共に利益をもたらす取引であり、慈善ではないと指摘した。
この日、催されたイーシュン地区の植樹行事に参加後、マスコミから、政府は、国民に賃金カットを求める一方で、マレーシアに援助を提供せねばならない状況を国民にどう説明するのかと質されたリー副首相は、マレーシアからの水購入問題にも触れ、「シンガポールがマレーシアのために慈善を行うとか、マレーシアがシンガポールのために慈善を行うと言った問題ではない。マレーシアとの取引はウィン・ウィン・ベースで行われる」と説明した。
先週木曜、マハティール首相の招きでクアラルンプルを訪れたゴー・チョクトン首相は、マハティール首相から、シンガポールにおける資金調達計画を明らかにされた。報道によればマレーシアは国内銀行の資本基盤を強化するため、600億Mドル(S$250億)の借入を計画しているとされる。
リー副首相は、「関係取引について首相間の原則的合意が達せられたとは言え、両国政府官員による具体的な詰めが必要で、事務レベルでの協議の結果を見る必要がある。いずれにしても両国関係改善の道が開けた」と指摘した。(ST,BT,LZ:11/9)
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