1998-11-07 ArtNo.17188
◆<馬>証券委員会、ツー・コール株主割当推奨
【クアラルンプル】証券委員会(SC)は5日、資金調達難に直面する企業のオプションとしていわゆる“ツー・コール・ライト・イシュー”コンセプトを推奨すると声明した。
ツー・コール・ライト・イシューの特徴は、最初の株主割当は株主が現金で購入するのに対して、2度目の株主割当は企業自身がその準備金を用いて購入すること。これにより当該企業はその株式プレミアム口座の資金を資本化できる。しかしSCはこの種の方式を採用する企業は以下に掲げる条件を満たす必要が有ると注意している。
1)株価が額面以下で、緊急に資金を必要としていること。2)2回目の株主割当の額は、監査済み株式プレミアム口座の残額の範囲にとどめること。3)2回目の株主割当により準備金や留保利益の資本化を行うものは、既存の特別配当株発行基準を満たさねばならない。4)第1回目の株主割当の価格は市場価格に照らして合理的なディスカウントが提供されねばならない。
この種の株主割当は通常の株主割当に比して、1株益に対する拡散効果が大きい。このため第1回目の株主割当の際には、この種の拡散効果の企業利益に対する影響を最小限にとどめ、且つ有効な額の資金が調達できるよう配慮した上で、ディスカウント率を決定せねばならないと言う。(MBT,STAR,BT:11/6)
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