1998-11-07 ArtNo.17183
◆<星>JTC、地元債券市場の育成目指しS$40億起債
【シンガポール】シンガポール最大の工業不動産オーナー、ジュロン・タウン公社(JTC)は中期債(MTN)の発行を通じて40億Sドルを調達する。
リー・ヨクスアン通産相が5日、インスティテュート・オブ・インフラストラクチャー・ファイナンスが主催したアジア円卓会議の席上明らかにしたところによれば、シンガポールで発行されるMTNとしては過去最大で、JTCは向こう数年、債券市場で積極的に事業資金を調達、同市場の成長に一役演じる。JTCの債券市場進出は、国内債券市場の成長を促し、国際プレーヤーがシンガポールを固定金利金融商品取引のベースにすることを奨励する政府施策の一環でもある。
経済危機にも関わらず東アジアは大量のインフラ開発資金を必要としており、世界銀行は向こう10年のこの種の資金需要を1兆5000億米ドルと見積もっている。シンガポールはデベロッパーが長期資金を調達する金融ハブの役割を担うことを目指している。(ST,BT,LZ:11/6)
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