1998-11-07 ArtNo.17182
◆<星>NCB、S$900万基金設け企業のEコマース支援
【シンガポール】国家コンピューター局(NCB)は900万Sドルの基金を設け、地元企業500社の総合的電子取引(Eコマース)システムの導入を支援するとともに、非情報技術(IT)系学卒者や解雇労働者のための2つのIT訓練スキームを開始する。
NCB会長を務めるデービド・リム国防担当国務相が5日催されたナショナルITインダストリー・サミットの席上、明らかにしたところによると、NCBは900万Sドルの資金を利用し、その製品やサービスのオンライン販売を計画する企業に、地元企業コンピューター化計画(LECP)に基づく支援を提供する。地元資本が30%以上の企業が支援対象とされ、申請企業先着500社に対して、1社2万Sドルを上限にハードウェア/ソフトウェア/コンサルタント費用の50%が補助される。
またITプロフェショナル・コンバージョン・プログラムの下、来年から非IT系高専卒(ディプロマ所持者)に最長6ヶ月のフルタイムIT訓練コースが提供される。定員は来年は200人、再来年は300人となっている。
第3のスキーム、スキルズ・リデベロプメント・プログラム(SRP)の下、NCBは労働省及び全国労働組合会議(NTUC)と共同で来月から当面IT技術者80人に専門的訓練を提供する。雇用主には訓練コストの20%とトレーニーに対する手当ての30%の負担が求められ、残りの費用はNTUCが引き受ける。
シンガポールのIT産業は、1996年や1997年の30%以上の成長には及ばないものの、今年も成長が見込め、120億Sドルの大台を突破する見通しだ。1999年と2000年には、新たに3000人のIT専門家が必要になると言う。(ST,BT,LZ:11/6)
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