1998-11-06 ArtNo.17167
◆<星>松下エレクトリック・モーター、新たに108人解雇
【シンガポール】マツシタ・エレクトリック・モーター(MEM)は4日、過去2ヶ月来3度目の人員整理を実施、108人を解雇した。
MEMによれば、今回の整理は1996年に経済開発局(EDB)に提出した組織再編計画に基づくもので、同社は2000年までにシンガポールの雇用数を現在の1500人から1000人に削減する。
同社は目下オーディオ/ビデオ製品用ローエンド・モーターの製造業務を近隣のバタム島に移転しつつあり、今後シンガポールでは移動電話やCDドライブ用の高付加価値モーターが専ら製造される。
シンガポールにはまた研究開発(R&D)センターや地域セールズ・センターの設置も検討されている。
過去2ヶ月来の2度の整理ではマレーシア人とシンガポール人が約90人整理され、今回は大部分がシンガポーリアンだった。
この日、一部の解雇者はST紙に会社側の姿勢に対する苦情を訴えた。シンガポール労働省スポークスマンも、第2回目の解雇に際して労使間に紛糾が生じたことを確認したが、友好的な解決が図られたとだけ述べ、詳細には触れなかった。
伝えられるところでは、会社側は第2回目の整理に際して対象となる労働者に全く解雇補償の得られぬ辞職を求めたが、労組が強くこれに反発したとされる。今回の解雇では、勤続3年以上の者には、就業1年に付き1ヶ月分、それ以外の者には就業1年に付き2週間分の解雇補償が支払われた。(ST,LZ:11/5)
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