1998-11-03 ArtNo.17120
◆<星>コスト削減策は国会で十分討議:首相
【シンガポール】経済危機乗り切りを目指すビジネス・コスト削減措置は競争力委員会議長を務めるリー・ヨックスアン通産相により今月11日に発表され、11月23日と24日の2日間にわたり国会討議に付される。
ゴー・チョクトン首相が1日明らかにしたところによると、発表後ほぼ2週間を経て国会討議に付されるため、その内容を検討する十分な時間的ゆとりがある。このため競争力委員会の提案に対する適切な討議がなされるものと期待される。政府経済政策の調整役を務めるリー・シエンロン副首相が国会における関係答弁を行う。
首相はまた雇用主は、労働コストの引き下げばかりに目を奪われず、製品/サービスに対する需要を創出する具体的な提案を行うべきだとの全国労働組合会議(NTUC)の呼びかけを支持した。
ゴー首相はまたASEANが団結力を失えば、地域組織としての国際的発言力も低下せざるを得ないとの懸念を表明、11月17-18日のアジア太平洋経済協力会議(APEC)クアラルンプル・サミット以前にマレーシアのマハティール首相を初めとする他のASEANリーダーと会見する考えを明らかにした。ゴー首相はマハティール首相との個人的関係は問題ないが、自分にはシンガポールの国益を守る使命があり、マハティール首相にはマレーシアの国益を守る立場があると語った。(ST,BT,LZ:11/2)
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