1998-11-02 ArtNo.17106
◆<星>富士通、半導体施設を売却しアウトソーシングに転換
【シンガポール】富士通は子会社フジツー・マイクロエレクトロニクス・アジアLtd(FMAL)がジュロンに設けたDRAMチップの組立/検査施設を地元企業ユナイテッド・テスト・アンド・アセンブリー・センター(UTAC)に売却、同時に後者とDRAMチップのアウトソーシング契約を結ぶ。
富士通が先週金曜(10/31)発表したところによれば、ジュロン工場でDRAMチップの組立/検査とともに手がけられている、コンパウンド・セミコンダクター(光学/移動通信領域で用いられる電子装置)の製造業務は、新会社フジツー・クアンタム・デバイシズ・シンガポール(仮称:FQDS)に引き継がれる。
FMALのDRAMチップ部門従業員はUTACに、コンパウンド・セミコンダクター部門従業員はFQDSに再雇用されるため、実質的解雇は行われない。
富士通は世界的にメモリ・ビジネスの再編を行っており、現状で再編コストを見積もることはできないが、UTACからのアウトソーシングは、収益の改善に貢献する見通しだ。シンガポール・オフィスの来年の営業額は5400万Sドル、2000年のそれは6000万Sドルと見積もられると言う。(ST,LZ:10/31)
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