1998-10-31 ArtNo.17092
◆<星>プロジェクト・オクシジェン、シングテル/スターハブと接触
【シンガポール】全世界を網羅する光ファイバー・ケーブル網の構築を計画するプロジェクト・オクシジェンは、シンガポールで少なくとも4億米ドルの契約獲得を目指している。
プロジェクト・オクシジェンのプロモーター、米国ニュージャージー拠点CTRグループのNeil Tagaare会長兼CEOによると、2003年の完工が予定されるアジア/欧州/米国を結ぶ総延長16万8000キロの第1期工事だけでコストは少なくとも100億米ドルにのぼる。昨年、同構想が発表されて以来、世界の電気通信会社40社と10億米ドルにのぼる契約が結ばれた。
契約者は一定のキャパシティー例えば100Gbps(ギガビット毎秒)を25年契約で買い取ることになり、この場合の買収コストは2億米ドル。プロジェクト・オクシジェンはインターネット同様マルチ・ポイント・ツー・マルチポイント・アーキテクチャーを応用しており、従来のポイント・ツー・ポイント方式に比べ、契約料は割安になっている。例えば155Mbps(メガビット毎秒)回線のコストは、従来の方式なら400万~2000万米ドルが徴収されるところだが、同社の場合は最大250万米ドルに過ぎない。
最近、シンガポールの基本電話及び移動通信ライセンスを獲得したスターハブなどは、従来の通信インフラに投資していないことから、プロジェクト・オクシジェンが提供するサービスから100%恩恵を受けられる。このため同社は100Gbpsの25年契約は固いと見ている。これに対して従来のインフラに莫大な投資をしてきたシンガポール・テレコムへの売り込みではバーゲンを強いられそうだと言う。(ST:10/30)
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