1998-10-31 ArtNo.17091
◆<星>業界団体、首相のCPF10%カット提案を一応歓迎
【シンガポール】シンガポール雇用主連盟(SNEF)を初めとする主要業界団体は、中央積立基金(CPF)雇用主負担率の10%ポイント・カットを提案したゴー・チョクトン首相の29日の談話を一応歓迎しているものの、10%ポイントでは依然として不足と評している。
それによるとCPF雇用主負担の10%ポイント・カットだけでは、総賃金コストを6~8%削減できるに過ぎない。賃金コスト全体の削減率は、同率をかなり上回るものと理解され、例えば年末賞与可変部分の大部分がカットされ得る。
シンガポール商工会議所連合会、中華聡商会、中小企業協会はいずれも首相の提案を歓迎した。しかし商工会議所連合会はこれ以前にビジネス・コストの15~30%のカットが必要との報告書を発表しており、中華聡商会は総労働コストは少なくとも25%カットされるべきだと主張している。
これらの団体のスポークスマンは、いずれも非賃金コストの一層の引き下げが行われるよう期待している。
一方、シンガポール証取(SES)のストレーツ・タイムス株価指数は、首相が言及した第3四半期の国内総生産(GDP)が比較的小幅な1.5%のマイナス成長にとどまったことを歓迎する市場情緒を反映し、5.43%アップ、1185.65をマークした。(LZ,BT:p10/30)
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