1998-10-30 ArtNo.17080
◆<馬>ペトロナス、プロトン買収し、R&DにM$80億投資?
【クアラルンプル】国営石油会社ペトロナスは国産車メーカー、プロトンの支配権益を買収し、80億Mドルを注入、自動車エンジン等の研究開発(R&D)を加速する可能性を研究している。
ペトロナス幹部によると、目下大規模な事業再編に取り組んでいるDRB-Hicomグループからプロトンの権益を買収する可能性が研究されている。プロトンが国際プレーヤーと対等に競争するには、R&D投資は不可欠で、特に2003年のASEAN自由貿易地域(AFTA)の発足を目前にして、事は急を要する。プロトンは確かに好収益を上げ、現金準備も有るが、この種の大規模なR&D投資はペトロナスのような組織のみが実行できる。
こうした動きは国内自動車産業全体に有利で、ペトロナスは他の自動車会社の権益も買収、あるいは国内/国外の企業と戦略提携を結ぶことも検討していると言う。
一方、ペトロナスのアジザン・ザイヌル・アビディン会長は、マレーシアン・ビジネス・タイムズ(MBT)に、同社は国産車メーカー2社、即ちプロトンとプロドゥアの双方を買収する可能性を研究していると語った。取引が年内に実行される可能性に関してアジザ会長は、話し合いの過程で、そのことも研究すると答えた。
しかしプロトンのマハリール・トゥンク・アリフ重役(CEO)は、MBT紙に対してそのような話は聞いていないと語ったと言う。(STAR,MBT:10/29)
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