1998-10-29 ArtNo.17065
◆<馬>シーメンス、KLと新空港結ぶ快速鉄道建設契約獲得
【ベルリン】ドイツの複合企業シーメンスAGは27日、同社運輸部門に率いられるコンソーシアムがクアラルンプル市内ブリック・フィールズのシティー・エア・ターミナルとスパンのクアラルンプル・インターナショナル・エアポート(KLIA)を結ぶ全長57キロ、総コスト13億マルクの高速鉄道システムの建設に関わる合意書に調印したと発表した。
契約には、プロジェクト・マネージメント、プラニング、引渡、据え付け、試運転が含まれ、完工期日は2001年初。受注額の内、シーメンスのシェアは5億5000万マルク。プロジェクトにはシーメンスの他、Yeoh Tiong Lay Sdn Bhdと鉄道の経営会社エクスプレス・レール・リンクSdn Bhd(ERL)が関与している。
タブン・ハジ・テクノロジーズ(THT)、YTLコープ、アブラル・グループ・インターナショナルが40:40:20の出資率で設立したERLSdn Bhdは1997年8月25日に同鉄道建設に関わる30年間のBOT(建設/経営/引渡)契約に調印した。しかしアジア経済危機の影響で計画が遅延、今年8月にはTHTが、コンソーシアムからの撤退を宣言した。こうした中でマラヤ鉄道KTMが全プロジェクトを引き継ぐと言った噂も伝えられていた。(STAR,MBT:10/28)
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