1998-10-29 ArtNo.17060
◆<星>自動車部品工業をキー産業に:EDB会長
【シンガポール】経済開発局(EDB)は自動車部品工業をシンガポール経済のキー産業として育成する計画だ。
EDBのフィリップ・ヨー会長が28日催されたデルフィ・オートモーティブ・システムズに対する営業本部(OHQ)ステータス授与式の席上語ったところによると、シンガポールは目下、電子、化学、エニジニアリングの3部門を重点領域にしているが、自動車部品工業はエンジニアリング部門に属すると同時に、電子/化学両部門にも密接な関係を有する。
シンガポールはエコフレンドリーな例えば燃料電池や電気自動車の開発に適したインフラを備えている。こうしたインフラには研究施設や訓練施設が含まれる。世界の自動車産業は7500億米ドルで、アジアはその25%のシェアを占めており、シンガポールが参画する大きな潜在性を備えている。
デルフィのジミー・クア取締役によると、シンガポールの同社施設は電子とシステム統合の両翼を備えており、またDelco Electronics(デルフィの前身)の技術開発者としての強味とデルフィ自体の部品/システムのシングル・ソースとしての強味を兼ね備えている。このため同社は国家科学技術局(NSTB)、インスティテュート・オブ・ハイ・パフォーマンス・コンピューティング、マイクロエレクトロニクス研究所等と協力体制を組むことができる。既に同社はGintic製造技術研究所と、デルフィの特許技術Gold Dotを応用した新生産工程の研究を進めており、今後は例えば自動車電子産業における先端的インターコネクティング技術等の共同研究が可能と言う。(ST,BT,LZ:10/28)
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