1998-10-29 ArtNo.17059
◆<星>システム・アクセス、US$2500万ベンチャー資金導入
【シンガポール】地元バンキング・ソフトウェア・スペシャリスト、システム・アクセスPte Ltdは27日、米国のベンチャー・キャピタルE.M. Warrburg,Pincus & Coから2500万米ドルの出資を受ける契約に調印した。
システム・アクセスの創設者レスリー・ロー(羅文発)重役(MD)によると、将来の発展を約束する十分な成長率を維持するには、営業利益を再投資するだけでは不足で、今後ともさらに多額の資金を必要とする。2年後のナスダック登録を目指しているが、中期的にはベンチャー・キャピタルを利用する計画だ。これはアグレッシブな事業の拡大には非公開会社の方が有利と判断したため。
新資金は域内ネットワークの拡張やバンキング関連ソフト製品/サービスの開発に充当する。シンガポール、ロンドン、ドゥバイ、マニラに続き、最近ニューヨークに地域オフィスを開設した同社は、目下上海、バンコク、スロバキアへのネットワーク拡大を目指している。1998年6月期売上は前年比80%増の1700万Sドル、純益は300万Sドル。向こう数年年率50%前後の売上の伸びを見込んでいる。
他方、Warrburg,Pincusは、70億米ドルのファンドを運用、内50億米ドルは将来の投資に利用できる。主に米国と欧州の公開/非公開企業に投資、関係企業の25~80%のシェアを取得している。アジア太平洋地域には2億米ドルを投資する計画で、内6000万米ドルがシステム・アクセスの他、ホンリョン・アジア、UTVソフトウェア、Imark等のシンガポール企業に投資される。システム・アクセスへの投資は、同社のフラッグシップ製品Symbolsが世界的にも最先端の技術を備えていると判断したため。しかしWarrburg,Pincusはシステム・アクセスへの出資率を公表することを控えた。Warrburg,Pincusは来年1月にシンガポール・オフィスをオープンする計画と言う。(ST,BT,LZ,IE:10/28)
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