1998-10-27 ArtNo.17039
◆<印度>首相の南北/東西ハイウェイ構想に各界驚き
【ニューデリー】バジパイ首相が先週土曜催されたインド商工会議所連盟(FICCI)年次会議の席で明らかにした総額2万8000クローの南北/東西ハイウェイ建設計画は、各界に驚きをもって迎えられている。
同時に発表された証券市場規則の修正等は予想されていたことだが、ハイウェイ・プロジェクトは誰も考えもしなかったことで、グループ・ウシャのVinay Rai会長は「もし政府が本当に年内に着工すると言うなら、中核産業はもちろん回復する」と語った。
別の業界関係者は「政府はケインズ論者の古典的方式により、公共支出を拡大、雇用を創出しようと試みている」と指摘した。バジパイ首相によれば、同プロジェクトだけで3000万労働年の雇用を創出できる。もし実現するならバジパイ首相が組閣時にマハトマ・ガンジーの「貧困撲滅:Garibi Hatao」の向こうを張って掲げた「失業撲滅:Berozgari Hatao」のスローガンが実現する見通しだ。
そればかりでなく目下過剰設備を抱えて呻吟しているセメント、鉄鋼等の中核部門も活況を回復するものと見られる。(THBL:10/25)
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